【就労A・B型 多機能事例】多数の経営者コミュニティより、多数のオシゴトを受注する多機能事業所 「あるふぁ」

 就労事業所はオシゴトに困ることは多いですが、社長自身が商工会など地域の経営者コミュニティに参加することで、まだまだ知られていない障がい福祉事業を啓蒙。

 障がい福祉事業を地域の経営者に理解していただいて上で、お役立ちできるオシゴトを発注元の経営者と模索しながら、オシゴトを生んでいる、合同会社ゆめぷらす代表社員の岩藤裕樹さんにインタビューさせていただきます。

 

創業のきっかけを教えてください


「精神障がい者にとってより良い、コミュニティを提供したい」

 作業療法士になり精神病院での勤務を始めました。30歳ごろから、精神病院の管理職に従事。役職がつくに従い、利用者よりも法人全体の経営などのことを考える必要がどうしても出てきました。病院という立場上、患者と支援者の関係であり、線引きが必要とされあmした。例えば、利用者の精神障がいの患者さんは、夜間に調子が悪くなることが多く、困ったことがあれば連絡したいことも多いのですが、病院としては患者との個別の連絡先交換などはできないことにしています。

 そこで、より利用者の生活に寄り添う地域コミュニティを目指して、また、当時は精神障がい者に注力している就労継続支援B型が地域にはなかったため、起業に至りました。

 

事業概要、特徴を教えてください


「地域の社長人脈が強み。シゴトの種類がとても豊富です」

 

事業は次のように多機能事業所として支援しています。

 障がい者就労継続支援A型            「Alpah Growth」

 障がい者就労継続支援B型            「あるふぁNEXT」

 障がい者就労継続支援B型            「あるふぁ」

 放課後等デイサービス                  「あるふぁ」

 相談支援事業所                              「あるふぁ」

みんなで作った野菜セットをお届けしています

 当事業所の特徴は、とにかく仕事の種類が多いことです。福祉事業者の方は、あまり参加されないのですが私自身がさまざまな地域の中小企業経営者の集まりによく参加しています。

 まだまだ、障がい福祉事業者のことを一般の中小企業経営者は良く知らないのが現状です。そのため、経営者の集まりで、私の人となりに興味を持ってもらって、障がい者事業所を見学に来てもらい、今まで接点が少なかった障がいの方をしてもらうことがとても重要だと感じています。実際、見学に来てもらうと、この人たちは、本当に障害があるのか?、と思っていただくことも多いです。

 その後に、どういう仕事ならできるのか、中小企業はどういうオシゴトに人手が足らないのか一緒に考えて、オシゴトの内容をつめています。大事なことは関係性だと思っています。関係性ができていれば、例えば農業のオシゴトだと納期がありますが、農業事業者さんも理解があると、出来る範囲の落としどころを上手く決めて進められています。

 ちょうど先日も、学校のPTA活動を通じてできた飲み仲間から、巡り巡って保育園の園長さんから牧場のオシゴトを頂いています。このようにまずは、事業所や障がい福祉のことを知ってもらうようにしています。

 利用者にとっても、当事業所はシゴトの種類が多いことで、利用者それぞれの個性に合わせて仕事がえらべる点が特徴だと思います。また、オシゴトの組み合わせで、農業を週に1,2日だけにして、他の日は事務作業をすることで、体力面でのバランスもとれるようにできています。

【オシゴトの一例】

 A型:PCのデータの入力から整理や加工、デザインの仕事、ECサイトの発送代行

 B型:地域スーパーとコラボしてスイーツの店頭販売、コーヒー、スィーツティー、ふりかけ等の袋詰め、コーヒー豆、米、玄米の選別、タオル畳み、包装作業。その他、食品加工、高齢者施設の補助作業、牧場の補助作業、洗車等

 

どういう会社にしていきたいですか


「利用者の方が、生涯安心できるようなコミュニティにしていきたい」

 利用者さんとその家族が安心して生活できるような、子供から高齢まで支援してくれる場所にしていきたいと思っています。保証人がいないと住む場所に困ることがありますし、グループホームの一般的なものだと、世話人が日中のほとんどがいなかったり、高齢になったらさらに支援も必要になってくることがあるので、そういった総合支援ができる体制を作っていこうとしています

 ここに来れば、一生のことを見てくれるんだよと言ってもらえるような場所にしていきたいです。シェアハウスなど、あえて保険を絡めない形でもいいのかなとも思っています。

 

障がい者の方、採用担当者の方へ一言お願いします


 当事業所には、ほんとにいろんなオシゴトを頂いています。やりたい気持ちがあれば、きっとご自身に合うオシゴトが見つかると思います。見学や体験ももちろんできますので、ホームページのお問い合わせから、御気軽にご連絡いただけたら嬉しいです。お会いできることを楽しみにしています。

 
 

【インタビュー企業情報、お問い合わせ先】

 会社名                 :合同会社ゆめぷらす

ホームページ    :https://794661.co.jp/

事業所                 :

障がい者就労継続支援A型        「Alpah Growth」

 青森県八戸市湊高台5丁目13-30 サンヒルズA棟101

障がい者就労継続支援B型        「あるふぁNEXT」

 青森県三戸町大字川守田字沖中57-3

障がい者就労継続支援B型        「あるふぁ」

 青森県八戸市湊高台5丁目13-30 サンヒルズA棟101

放課後等デイサービス                 「あるふぁ」

 青森県八戸市湊高台5丁目13-30 サンヒルズA棟101

相談支援事業所                             「あるふぁ」

 青森県八戸市湊高台5丁目13番-10-3 サンヒルズE棟101

お問い合わせ先:

TEL: 0178-79-4661またはホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。


【インタビューアー】

福祉バンク株式会社

東京都新宿区西新宿三丁目3番 13号 西新宿水間ビル6階

~障がい者の個性に合わせたオシゴトを~ 

TEL:03-6868-5725

Mail:shiraishi@fukushibank.co.jp

担当:白石直之

 


Previous
Previous

【就労B型 ブランディング事例】ものづくりを通して社会と障がい者を結ぶ「きびるアクション」

Next
Next

【就労B型 農福連携事例】耕作放棄地×障がい者就労、つくば市の2つの社会課題にチャレンジする ごきげんファーム 伊藤文弥さん