【eスポーツ×人材紹介】障がい者雇用のみえないバリアをeスポーツで解決する 株式会社ePARA
障がい福祉事業では、eスポーツ×人材紹介が注目されています。
上場企業の経営者や採用担当者でさえ、障がい者の方と接したことがないために、採用のイメージが沸かない、バリアがあります。そこで、コミュニケーションのきっかけとしてeスポーツが活用されています。eスポーツを通じて、ITの知識やゲーム参加者のチーム割りのコミュニケーションやITツールの活用などいろいろな仕事ぶりも感じられるようです。
一方で、社会課題として障がい者雇用があります。障がい者の法定雇用率2.3%を満たしている企業者数は、全国で約半数弱、東京都では約3割のみになります。全国で約5万社の会社が法定雇用まで進んでいない状況です。英語とタイ語までも話せるトリリンガルの方や、健常者よりも高いITスキルをもっている障がい者の方もいます。能力に合った仕事とのマッチングができていないことに課題がありそうです。
そんな、障がい福祉eスポーツ業界でもトップランナーである、株式会社ePARA代表の加藤大貴社長にインタビューさせていただきました。従業員100名以上の会社経営者や、その採用担当者に読んでいただきたい内容です。
事業概要を教えてください
「eスポーツ事業、WEBマーケティングの会社です」
株式会社ePARAの事業内容は、eスポーツとウェブマーケティング、そして就活支援まで行っています。
ウェブマーケティングは、SNSの運営やホームページのコンテンツ作成などを対応しています。できれだけ多く、障がい者の方を巻き込んで職務実績を付けてもらっています。
eスポーツも、プレーだけじゃなくて動画編集だとかホームページ作成、音楽作成や、ライティングとといったオシゴトも外注しています。
そのきっかけがeスポ―ツで、彼らの実力もどんどんつくし、自分の才能も見える化できます。それで就活に臨んでもらえたらとも思っています。我々は、内定がるまで、伴走していっています。
創業のきっかけを教えてください
「すごい能力があるのに、収入が低いのはおかしい」
自分の原点は、身の回りの社会問題を自分だからこそ、解決できるみたいなことやりたいです。
裁判所で働いていて、成年後見人などを高齢者と障がい者の方へ支援していました。
それまでは、障害者の方や、そのご両親と全然接点がなかったです。学校でも違うクラスだし、自分のとは遠い世界の人だと思っていました。
でも会ってみると、めちゃめちゃイメージ変わりましたよ。アニメの話も、テレビもすきだし、女の子の話もするし。でもお金が管理できない人は多いかも。それ以外は、私より能力が高い人が一杯いるんだなあと。英語とタイ語が話せる人がいたり、IT技術がすごくたかかったり。苦手なことはあるけど、普通の仲間なんだなっていうのは接してわかったことです。
一方で、能力があるけど、それが活かされないと活躍できないです。できる環境を抑えられてるそれは障害者の方であっても高齢者のかたでも一緒なんですけど、なせこれほどできるのに収入が低いことはおかしいと感じているので、変えていきたいと思っています。
社長が障がい者の方と接点をもつにはどうしたらよいですか?
「それが、ゲーム/eスポーツです」
経営者と障がい者雇用のことを聞いてみたのですが、私と同じように接点がないので、分からない、だから雇えないって仰っていました。私が気づいたように、何か接点があれば変えられるのではないかと考えました。
それなら、私も好きなゲームでもやってみようと始めたのがきっかけです。eスポーツじゃなくても、別にトランプでも麻雀でも良いと思うのですが、ゲームとか何かネタがないと、なにを喋ったらいいのか困りませんか。天気の話しをしてもつづかないじゃないですか。
それで、人となりとか雰囲気をつかんでもらって、仕事のことはあとからでいいと思うんですよ。文字おこしが得意ですよ、とか議事録も全部書けますよみたいなのは。
どういう世の中にしていきたいですか
「本気で遊べば、明日が変わる。」
私自身のカタイ法律関係での10年以上の経験と、eスポーツのヤワラカイ経験があるので、制度追いついてなかったら、じゃあ制度から変えましょうよと、社会に働きかけていきたい。そういう自分ならではの分野で社会に役に立ちたいと思います。普通裁判所の人はやめないので、なかなかいないと思います。笑
ePARAさんの大会にはどういう方が参加されているんですか
企業の方と障がい者の方、それぞれに声をかけています。障がい者雇用に興味を負っている企業を中心に、経営者に声をかけています。トップの方にこそ、障がい者の方と接点を持ってもらえたらと思っています。
昨年、2021年11月のePARAイベントでは次の企業さんが参加してくれました。
【2021年11月ePARA参加企業】
株式会社愛しとーと 、就労支援事業所ACADEMIA大阪 、株式会社カナグ 、ココトモハウス 、株式会社CS entertainment 、汐留社会保険労務士法人、学校法人滋慶学園 東京スポーツ・レクリエーション専門学校 、株式会社ティービーエスオペレーション 、デコボコベース株式会社、戸田建設株式会社 、株式会社トレジャーコンテンツ 、ビーウィズ株式会社 、ブックオフコーポレーション株式会社、株式会社ProVision 、BASE株式会社 、ホンダロジコム株式会社 、株式会社manaby 、LOGZGROUP株式会社
障がい者の方は、Twitter経由で知りましたっていうとか、部活に参加したいんですけどとか、私達がeスポーツイベントするときに参加してみたいんですけどって、声かけていただいたりしています。その際に、就労希望があればデータベースにも登録してもらって、ご縁があればという形です。eスポーツイベントをきっかけに、ご連絡いただくことが多いです。
また、就労移行支援の企業である、manabyさん、パレットさん、大阪ならACADEMIAさんと連携して一緒にeスポーツイベントをしているので、そのご紹介も多いです
manabyさん:https://manaby.co.jp/
パレットさん:https://crpalette.co.jp/
ACADEMIAさん:https://www.acdma.jp/
ePARAでのeスポーツ大会の特徴を教えてください
「ゲームタイトルを持ち込むLANパーティ形式」
多くのeスポーツは1つのゲームタイトルで、強いプレイヤーを決めるトーナメント形式が多いと思いますが、ePARAではトーナメント形式だけでなく、LANパーティ形式をやってます。
LANパーティ形式というのは、ゲームタイトルの持ち込み型で、参加者が好きなゲームを持ち寄り、各ゲーム主催者が参加者を募る形式です。運営側は、非常に大変なのですが、
LANパーティ形式にすることで、運営、企画、巻きこみ力、コミュニケーションなど必要になりますが、参加していただいている障がい者の方がやってくれています。毎週部活としてやっていて、LANパーティ形式でも運営、仕切りができるようにしています。
やってみた分かったことですが、eスポーツイベントを通じて、企業採用担当者さんが障がい者の方がこんなにIT技術やコミュニケーション力があるとは知らなかったと言って頂けたり、株式会社ePARAが人材紹介する場合でも、部活を通じて、必要なケアや好きなことなどどういう人なのかを、他の人材紹介会社ではできないレベルで詳しくご紹介出来ていると自負してます。
障がい者の方、採用担当者の方へ一言お願いします
私達の会社は「本気で遊べば明日は変わる」というところを合言葉に、障害者の活躍を支援しています。そういう様々なサービスに興味があったら、ぜひホームページからこういうところに興味があるんだけどっていうのを問い合わせいただけたら嬉しいです。ゲームが好きな人、ぜひ遊びに来てください。
採用担当者の方が、障がい者の方のことを知らないから、採用していないのは本当にもったいないことだと思います。人が密集する場所や、電話がなるような環境だと仕事になかなか集中できない。障がい者でもきちんと働きやすい環境とか、特性に配慮してあげればみんな能力を持っています。在宅の普及で、働き方も広がってきていると思います。ITに強い方も多いので、eスポーツの大会に参加いただけたら幸いです。
【インタビュー企業情報、お問い合わせ先】
会社名 :株式会社ePARA
ホームページ :https://epara.co.jp/
メディアサイト:https://epara.jp/
サービス内容 :
1.eスポーツイベント事業
(バリアフリーeスポーツの企画、運営、支援)
2.就労支援事業
(障害者を中心とした就労支援、継続支援)
3.ウェブマーケティング事業
(企画、調査、解析、デザイン、制作、開発、運用)
4.メディア運営事業
(バリアフリーeスポーツに関するニュースサイト「ePARA」)
5.コーチング事業
(メンタルコーチング、ゲームタイトル別コーチング)
住所 :〒335-0016 埼玉県戸田市下前1-14-8
お問い合わせ先:ホームページの問い合わせフォームよりお願い致します。
【インタビューアー】
福祉バンク株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目3番 13号 西新宿水間ビル6階
~障がい者の個性に合わせたオシゴトを~
TEL:03-6868-5725
Mail:shiraishi@fukushibank.co.jp
担当:白石直之