【就労A型 インタービュー】認知症高齢者も障がい者も、チームで社会参画をさせたい!
世富山県にて、高齢福祉×障がい福祉A事業所を展開している、株式会社グリアの金岡さち子代表をインタビューしました。
金岡さんは、元々は理学療法士として訪問看護を行い、多くの障がい児・者を社会参画できるように支援を開始。児童施設や高齢者施設などにも幅広く支援されていました。現在は、就労継続支援A型「ほまれの家立山店」と認知症対応の高齢者グループホームを運営しています。A型の主な仕事は、介護施設の清掃、ベットメイク、無農薬さつまいも栽培です。
高齢者と障がい者の接点があることで、良い関係になっているとのこと。異なる世代間交流の可能性などをお伺いしました。
-事業の概略を教えてください
「高齢福祉×障がい福祉A事業所」
認知症対応のグループホームを2施設、障がい者就労継続支援A型を1施設行っています。A型の仕事としては、介護施設の清掃やベットメイク、食器洗い、無農薬さつまいも栽培、外部就労としても、ホテルの清掃やベットメイク、などを行っています。
AIやロボットに代替させない、これからも利用者の方が活躍できる仕事を選んできています。お掃除系は、好きな利用者の方は、とにかく綺麗になるまでちゃんとやってくれるので、清潔感は私よりも綺麗で、ピカイチです。
ー高齢福祉×障がい福祉の良いことはどういうところですか?
コミュニケーションが苦手な利用者も、高齢者さんへの気遣いが話すきっかけに
利用者の方には、自閉症の傾向の方があり、コミュニケーションが苦手な方が多くいますが、高齢者の方と一緒に作業する中で、コミュニケーションが生まれることがあります。
先日の農作業でも、高齢者グループホームの方と行ったのですが、「ここは歩きにくいから気をつけてください」と、障がい者の方からいろいろ気遣いをしていました。年齢差や、得意不得意の違いがあるからこそ、気遣いがしやすい環境にできています。
-グループホームの高齢者さんにとってはいかがですか?
高齢にとっても、だれかのなにかに役に立っていたい。社会参加のきっかけに
年齢を重ねることに、お金よりもよりだれかのお役に立ちたい気持ちが膨らんでいくのだと感じています。模索中ですが、認知症高齢者の方が、世代の異なる障がい者と一緒に何かをして関係を作っています。
高齢者の方にもちょっとした仕事をしてもらい、誰かの役に立って社会参画してもらおうと計画しています。単純に体を動かすきっかけにもなり、認知症にもよいと思います。
今後の展開を教えてください
サスティナブルな社会へ、無農薬栽培や6次産業を広げていきたい
個人的にも身体に優しい無農薬栽培や、エネルギーなどのサスティナブルな循環が広がってほしいです。無農薬栽培は手間がかかりますが、一方で障がい者のマメで、しっかりとした働き手が活躍できる場所だと思っています。
去年は、無農薬のさつまいもを育てて、マルシェなどで販売してきました。これからも直販を行い、6次産業化も進めていく事業所にしていきます。
-就労を考えている利用者へ一言お願いします
自分なんて、、、チームで仕事をするので、出来ることを見つけられる事業所です
当事業所は、チームで業務を行っています。例えば、ホテルの清掃業務でも一人にお任せするのではなく、やれる業務に切り分けてフォローしあいながら進めています。はじめは自分のことしかできなかったのが、今は声掛けがなぜ大事なのか、周りがどうしているのか気遣いながらマネジメントができるようになりました。他人に興味がないと言っていた利用者が、チームリーダーにもなれたんです。チームを介してみんなが成長できるような風土ができてきたなと思います。
自分なんてないもできないように思っている方もいますが、そんな方こそ一度見学に来てみてほしいです。一緒に考えて、やれることが見つかっていないだけだと気づいてほしいなと思っています。ご連絡いただけることを楽しみにしています。
【インタビュー先】
会社名 :株式会社グリア ~たし算の人生を~
ホームページ :https://glia-toyama.co.jp
事業所 :
障がい者就労継続支援A型 「ほまれの家立山店」
認知症対応型共同生活介護 「利田の家」
認知症対応型共同生活介護 「山室の家」
お問い合わせ先:
TEL: 076-463-2311またはホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
【インタビューアー】
福祉バンク株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目3番 13号 西新宿水間ビル6階
~障がい者の個性に合わせたオシゴトを~
TEL:03-6868-5725
Mail:shiraishi@fukushibank.co.jp
担当:白石直之